子どもが生まれる前から、保育園・小学校・中学校、そして家を建てるかどうか――暮らしの選択は、街の制度をどれだけ知っているかで意外なほど変わります。「もらえるものをもらい逃さない」「使えるものを使い逃さない」だけで、年間数万円規模の差が出ることも珍しくありません。
長久手市は、5街の中で もっとも若い街。平均年齢が日本で最も若い自治体のひとつとして知られ、リニモ沿線の便利さ、イオンモールやIKEA、愛知県立大学・愛知淑徳大学などが集まる文教エリアでもあります。「子育て世帯が選ぶ街」として、じわじわと人口が増え続けてきた、ふだん使いの厚い街です。
このページは、長久手市の子育て・暮らし支援を ライフステージ順にひとまとめ にした、暮らしのインデックス。年に数回、年度の節目で内容を見直しながら更新していきます。「とりあえずここを読めば、長久手の主要な制度がわかる」を目指して整理しました。
このページの目次
- この街の子育て・暮らし支援の、全体像
- 妊娠・出産期の支援
- 0〜2歳の支援
- 3歳〜未就学児の支援
- 小学生・中学生の支援
- 高校生年代の支援
- 暮らし全般の支援
- 期間限定の旬な情報
- よくある勘違い・注意点
- FAQ
- 関連記事
この街の子育て・暮らし支援の、全体像
長久手市の支援は、大きく以下の流れで使い分けられます。
| ライフステージ | 主な支援 |
|---|---|
| 妊娠・出産期 | 伴走型相談支援、産前・産後サポーター派遣、妊婦健診助成、母子健康手帳交付 |
| 0〜2歳 | 子ども医療費助成、子育て支援センター、乳幼児健診、ファミサポ |
| 3歳〜未就学児 | こども園・保育園、児童手当 |
| 小学生・中学生 | ながくてひろば(学童+子ども教室)、児童館、医療費助成(継続) |
| 高校生年代 | 子ども医療費助成(高校生年代まで) |
| 暮らし全般 | 図書館、リニモ沿線の公共施設、公園・愛知池、商品券 |
それぞれの制度を、以下に詳しく整理します。金額・期限・申請窓口は年度ごとに変更されることがあるため、最新情報は必ず長久手市公式サイトでご確認ください。

妊娠・出産期の支援
伴走型相談支援・出産・子育て応援給付金

長久手市は、国の「出産・子育て応援交付金」を市の窓口で運用しています。妊娠届時・出生時にあわせて 妊婦面談(保健師による短時間の聞き取り・育児アドバイス)が受けられ、応援給付金の案内もここで行われます。
- 対象:長久手市に住民票がある妊婦・養育者
- 申請窓口:長久手市子育て支援センター、市役所こども家庭課
- 動き方:妊娠届を出すときに窓口で案内→面談→申請書記入/出生届を出すときに申請書記入
- マイナポータルでのオンライン申請にも対応(電子署名・マイナンバーカードが必要)
金額・支給回数・運用は年度で変動します。必ず公式サイトで最新を確認してください。
産前・産後サポーター派遣事業
妊娠中〜産後の家庭に、市が委託したサポーターを派遣する事業。家事・育児(沐浴の手伝い・上の子のケア・買い物代行など)を有料で受けられる、長久手の特徴的な支援のひとつです。
- 対象:妊娠中〜産後1年未満の家庭(多胎の場合は延長あり)
- 利用料:時間単位(市の補助あり)
- 申込:事前登録制/こども家庭課に連絡
妊婦健診助成・母子健康手帳交付
母子健康手帳の交付時に、定期健診(標準14回)の受診票(補助券)が渡されます。受診票を医療機関で提示すると 無料または低額 で受診できます。県外で里帰り出産する場合は 償還払い(一旦自費→後日申請で返金)。
0〜2歳の支援
子ども医療費助成(18歳年度末まで)
長久手市の子ども医療費助成は、18歳に達する日以後の最初の3月31日まで。0〜中学卒業までは入院・通院ともに保険診療内の自己負担分が無料、高校生世代は入院医療費が無料(通院は自己負担)になります。
- 対象年齢:0歳〜高校生世代(18歳の年度末まで)
- 対象範囲:保険診療内の自己負担分(高校生世代は入院のみ)
- 申請:受給者証の発行が必要(市役所保険医療課で申請、郵送可)
- 市外受診時:いったん全額支払い、後日払い戻し申請
- 対象外:保険適用外(差額ベッド代、健診、予防接種など)
中学までの厚さに比べると高校生世代は通院が自己負担になる点が注意。日進市は 通院も高校生年代まで無償 なので、ここは市ごとの差が出るポイントです。
子育て支援センター

未就園児(おおむね0〜3歳)の親子が無料で利用できる遊び場・相談スペース。長久手市子育て支援センターは、市役所西庁舎1階にあり、プレイルーム・多目的室・授乳にも使える相談室・幼児用トイレが揃っています。
- 場所:長久手市岩作城の内99番地(西庁舎1階)
- 電話:0561-56-0638
- 開館時間:午前9時〜午後5時(午後4時40分よりお片付け)
- 休館日:日曜日、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)
- 利用料:無料(登録制)
- 駐車場:市役所共用駐車場あり
育児講座も定期開催されており、はじめての離乳食・遊びのワークショップなど、保育園に入る前の親子の 「外との接点」 として機能しています。
乳幼児健診(4ヶ月/1歳半/3歳児)
母子保健法に基づく集団健診で、自己負担は無料。身体測定・発達確認・育児相談・歯科検診(1歳半/3歳児)が受けられます。受診票が市から個別に郵送されます。
- 4ヶ月健診:生後3〜5ヶ月
- 1歳半健診:1歳6ヶ月〜1歳11ヶ月
- 3歳児健診:3歳0ヶ月〜3歳11ヶ月
ながくてファミリー・サポート事業
「子育てを地域で助け合う」しくみ。協力会員(預ける・送迎する側)と 利用会員(預けたい側)が事前登録し、有料で短時間の預かりや送迎を依頼できます。冠婚葬祭・通院・リフレッシュなどに使えます。
- 事前登録制/市の説明会への参加が必要
- 料金は時間制(自治体平均と同程度)
- 申込:長久手市子育て支援センター
3歳〜未就学児の支援
こども園・保育園
長久手市内には 認定こども園・保育園・幼稚園 が複数あります。共働き世帯の入園は 「保育の必要性」の認定 を受けた上で、申込→選考→内定 の流れ。
- 申込時期:翌4月入園の一斉申込は 例年10〜11月
- 選考基準:保育を必要とする度合い(点数化)/きょうだい同園優先などの加点
- 見学:申込前に複数園を見学するのが推奨(人気園は集中する傾向)
児童手当
国の制度で、0歳から高校生年代まで(2024年10月の制度拡充以降)が対象。所得制限の有無や金額は世帯状況で変わります。長久手市の支給日は 偶数月の9日(年6回)。
- 申請窓口:市役所こども家庭課
- 転入直後は申請が必要なケースに注意
小学生・中学生の支援
ながくてひろば(学童+子ども教室)
長久手市は、放課後児童クラブ(共働き世帯の小学生の放課後・長期休暇中の居場所)と 放課後子ども教室(保護者の就労状況にかかわらず利用できる学習・体験の場)を 一体型で運営 しているのが特徴。それが「ながくてひろば」です。
- 放課後児童クラブ:共働き世帯の小学生対象、月額制
- 長期休暇コース:学校の長期休み期間のみ利用
- 放課後子ども教室:就労要件なし、登録すれば誰でも利用可
市内には公設の児童クラブ8カ所+公設民営1カ所+民間委託4カ所、あわせて十数カ所が運営されており、各小学校区での選択肢が広い街です。申込は前年度のうちに行うのが一般的。
児童館
放課後・休日に子どもが自由に過ごせる場所。利用料無料、登録不要。市内に複数の児童館があります。
医療費助成(継続)
子ども医療費助成は 18歳の年度末まで。中学卒業時に通院は所得制限の影響を受けるケースがあるため、進学時には窓口で確認を。
高校生年代の支援
高校生世代は 入院医療費 が引き続き無料。通院は自己負担になりますが、保護者が非課税の場合などに通院も助成対象になるケースがあります。詳細は保険医療課へ。
- 就学援助費(経済的に就学が困難な家庭への補助)
- 長期休暇中のながくてひろばは中学生まで
暮らし全般の支援
住まい支援
長久手市には、子育て世帯向けの 住宅取得補助の専用制度 はありません。一方、住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金(太陽光・蓄電池などの設備導入補助)、木造住宅除却工事費補助、住居確保給付金(家賃補助、要件あり)など、住まいまわりの補助は複数あります。
「子育て世帯への直接的な住宅補助」を期待するなら、豊田や日進と比べて手薄に見える街ですが、その分 制度に頼らずとも住みたい街として選ばれているのが長久手の特徴。リニモ・市バス・バス路線、イオンモール長久手・IKEA・公園・大学が日常導線にあり、「制度+立地」のバランスで選ぶ街です。
図書館・リニモ沿線の公共施設

長久手市中央図書館は、子どもの絵本・児童書コーナーが充実。授乳室・読み聞かせ会など、子連れで通いやすい設計。文化の家、市民体育館などもリニモ沿線に集まっており、車がなくても回りやすい街です。
愛知池・公園・モリコロパーク
長久手・東郷の境にある 愛知池(東部緑地公園)、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)、古戦場公園、色金山歴史公園、長久手温泉ござらっせ+あぐりん村(直売所)など、自然・歴史・直売所が点在。週末の家族遊びが「お金をかけずに豊か」になる街です。
期間限定の旬な情報
物価高対応子育て応援手当(要:実施期間と期限)
長久手市では、0歳から高校3年生までの子ども1人当たり 2万円 を支給する「物価高対応子育て応援手当」が実施されています(令和8年2月下旬以降、初回支給予定)。「もらい逃したくない」シリーズ の主役のひとつ。
季節キャンペーン
年末・夏休み・年度末など、期間限定の家計支援キャンペーン が出ることがあります。市の広報・公式LINE・公式サイトをチェック。
よくある勘違い・注意点
- 「子ども医療費は18歳まで全部無料」と思ってしまう → 長久手市は 高校生世代は入院のみ無料。通院は自己負担(一部例外あり)。
- 「自動でもらえる」と思ってしまう → 多くの制度は 申請が必要。応援給付金・産前産後サポーター・住居確保給付金、いずれも自分で動く。
- 「他市に引っ越したら継続される」と思ってしまう → 住民票が長久手から外れると、長久手市の制度は使えなくなる。引っ越し時は転入先の制度を要確認。
- 「学童は満員で入れない」と思ってしまう → 長久手は ながくてひろばで一体型運営 なので、共働きでなくても 放課後子ども教室 という選択肢がある。
- 「住宅補助がないから不利」と思ってしまう → 制度は手薄に見えても、リニモ・公園・大学・商業施設の 暮らしの土台 が長久手の魅力。
- 「市の広報は見なくていい」と思ってしまう → 期間限定のキャンペーンは、広報・公式サイト・LINEで先行告知される。月1回はチェックを。
FAQ
Q. 長久手市の子ども医療費は何歳まで?
A. 18歳に達する日以後の最初の3月31日まで(高校生世代まで)。ただし高校生世代は 入院のみ 無料で、通院は自己負担です。
Q. 転入直後でも対象になる制度は?
A. 子ども医療費助成は転入届を出した日から対象(受給者証の申請が必要)。応援給付金は妊娠届・出生届を出した時の住民票がある自治体の制度が優先されるため、転入のタイミングが影響します。詳細は窓口で。
Q. 共働きで平日、市役所に行けません。
A. 子ども医療費助成は 郵送申請 に対応しています。応援給付金は マイナポータルでのオンライン申請 も可能。詳細は公式サイトで確認を。
Q. 双子・三つ子の場合は?
A. 物価高対応子育て応援手当は 子ども1人あたり2万円 なので、双子なら4万円、三つ子なら6万円。応援給付金も同様の運用が一般的。詳細は窓口で確認を。
Q. 隣接の日進・豊田とどう違う?
A. 子ども医療費の 通院助成 は日進が高校生年代まで無償、長久手・豊田は中学卒業まで無償(通院、高校生世代は条件あり)。住宅補助は日進・豊田に比べて長久手は限定的。一方、リニモ沿線の 立地と 若い街の活気 は長久手の強み。
Q. ファミリー・サポートは何時間から使える?
A. 短時間(1時間〜)から利用可能。事前登録・説明会参加が必要なので、使う前に登録だけ済ませておく のが推奨です。
Q. ながくてひろばは誰でも使える?
A. 放課後子ども教室 は保護者の就労要件なしで利用可。放課後児童クラブ は共働き世帯(保育の必要性が認められた家庭)が対象。
Q. 制度はよく変わるのですか?
A. はい、年度の節目(4月・10月)で更新されることが多いです。本ページも年に数回見直し予定ですが、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
公式情報・問い合わせ先
- 長久手市役所:愛知県長久手市岩作城の内60-1
- 公式サイト:https://www.city.nagakute.lg.jp/
- こども家庭課(出産・子育て応援、児童手当):市役所内
- 保険医療課 医療係(子ども医療費):0561-56-0617
- 長久手市子育て支援センター:岩作城の内99番地 西庁舎1階/0561-56-0638
- 広報ながくて:月1回発行、市内全戸配布+公式サイトでPDF公開
※ 本記事の情報は記事公開時点のものです。金額・期限・申請窓口は年度ごとに変わることがあるため、最新情報は必ず長久手市公式サイトでご確認ください。
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取材後記
長久手は、私たちが日進に住み始める前に 住む候補に挙げていた街 です。リニモが通っていて、藤が丘から名古屋方面にも便利。イオンモール長久手の存在感が大きく、IKEAにもすぐ行ける。子育て世帯の選択肢として、当時から「ハイクラスの選択」のイメージでした。
結果、家賃と通勤動線のバランスで日進を選びましたが、「もし家を建てるなら長久手も再検討したかった街」というのが正直なところ。3歳の息子と週末に出かけるなら、モリコロパーク・愛知池・平池公園・イオンモール長久手と、半径3kmで 1日が完結する 街は、長久手以外にあまりありません。
制度面では、子ども医療費の高校生世代の通院が自己負担になる点が、日進との分かれ目。住宅補助が手薄なのも事実です。ただ、「制度がなくても、住みたい街」として選ばれてきた歴史が長久手にはあります。日本でもっとも若い街と呼ばれる理由は、ここにあるのだと思います。
編集部の街評(長久手市)
東京チームから長久手担当としてアサインされたのは、イトリ。リニモ・モリコロ・大学群が組み合わさり「文教+商業+自然」が日常の導線にある、というのが彼女の見立て。今後、保育園選び・公園・図書館・ファミサポなど、シリーズ記事で深掘りしていきます。
更新メタ情報
- 初版公開:2026年5月
- 次回見直し予定:2026年10月(年度後半の制度変更チェック)
- 取材・執筆:naoki/長久手担当アンバサダー:イトリ
- 監修:東京チーム編集部(金木・半兵衛・滝澤・ウタ)

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