東海の梅雨明けは、平年で七月の中ごろ。じめじめした空気を払うように、夜空へ大きな花が開く季節がやってきます。
このまとめは、よその有名な大花火ではなく、日進・長久手・みよし・東郷・豊田の5街で楽しめる花火だけを、開催日の早い順に並べました。牧場で見上げる夏のはじまりの花火から、矢作川の大花火、提灯舟が巡る三好池、火の粉を浴びる東郷の手筒、そして秋の夢花火まで。車を一時間も走らせずに会える夏が、思っているよりたくさんあります。
しかも2026年は、ちょっと特別な年。長く親しまれてきた豊田おいでんまつりの花火が「夏開催はこの年が最後」という節目を迎えます(2027年から10月開催へ)。いつもの河原で見上げる夏を楽しめるのは、今年まで。

ひと目でわかる|2026年 5街の花火【開催日順】
- 7/4(土) ふじおかおいでん夏まつり(豊田市・藤岡)
- 7/19(日) 愛知牧場サマーフェスティバル(日進市)
- 7/26(日) 豊田おいでんまつり花火大会(豊田市)★夏開催ラスト
- 8/1(土) 三好池まつり(みよし市)
- 8月中旬 足助夏まつり(豊田市)
- 8/15(土) 東郷町民納涼まつり 手筒花火(東郷町)
- 8月下旬 三好稲荷閣 大提灯まつり(みよし市)
- 8/29(土) ながくて夏フェス(長久手市)
- 9/5(土) 三河湖花火(豊田市・下山)
- 11/22(日) にっしん夢まつり 夢花火(日進市)
(情報は2026年6月時点。日程や有料席は変わることがあるので、お出かけ前に各公式での最終確認を。)
7月
ふじおかおいでん夏まつり(豊田市)|7月4日(土)
5街でいちばん早い花火は、豊田・藤岡から。「豊田おいでんまつり」の幕開けを告げる地域の夏まつりで、パワフルな踊り連が会場を盛り上げたあと、フィナーレに花火が上がります。この花火がとにかく近い。頭上で弾けるような距離で打ち上がるメロディ花火は、大きな大会とはまた違う濃い迫力です。
愛知牧場サマーフェスティバル(日進市)|7月19日(日)
日進の夏の花火は、牧場で。愛知牧場で開かれる「サマーフェスティバル 〜想いを灯す満天の花火〜」は、キッチンカーや流しそうめん、水鉄砲など日中から楽しめる企画が盛りだくさん。一日たっぷり遊んだあと、夜の花火でフィナーレを迎えます。牧場ののどかな空気のなかで見上げる花火は、ほっと心がほどけます。
豊田おいでんまつり花火大会(豊田市)|7月26日(日)
矢作川の河畔に上がる、東海でも屈指の大花火。メロディ花火やナイアガラ大瀑布、東三河伝統の手筒花火まで、およそ2時間にわたって絶え間なく打ち上がります。前日の土曜にはおなじみの「おいでん総踊り」も。
そして2026年は大きな節目です。猛暑を踏まえ、2027年からは10月開催へ移ることが正式に決まりました。川沿いの「いつもの夏のおいでん」を楽しめるのは、この年が最後になります。
8月
三好池まつり(みよし市)|8月1日(土)

提灯をかかげた7艘の提灯舟が三好池を巡り、その向こうで、水面に大きな半円を吹き上げる水中スターマインが上がる——みよしの夏の風物詩です。遮るもののない池の中央から打ち上がるので観覧しやすく、5街のどこからでも近い、いちばん身近な花火のひとつ。
足助夏まつり(豊田市)|8月中旬
足助の高台・足助グラウンドから上がる花火。足助祇園祭を起源とする伝統の夏まつりで、古い町並みに行灯が並ぶ「たんころりんの夕涼み」など、町なかの夏の行事と同じ時期に楽しめます。宿場町の風情のなかで見上げる花火は格別です。
東郷町民納涼まつり 手筒花火(東郷町)|8月15日(土)

打ち上げ花火の大会ではありませんが、迫力でいえば5街でも随一。やぐらを囲む盆踊りと、東郷名物の手筒花火が見どころです。火薬を詰めた筒を抱えて噴き上げる火柱は約40秒。間近で浴びる火の粉と轟音は、遠くの大輪とはまったく別の凄みがあります。
三好稲荷閣 大提灯まつり(みよし市)|8月下旬
高さ約11メートルの大提灯で知られる三好稲荷閣のおまつり。三つの巨大な提灯が夜空を照らし、花火も上がります。三好池まつりとはまた違う、稲荷閣ならではの夏の夜です。
ながくて夏フェス(長久手市)|8月29日(土)
「市民でつくる長久手の夏祭り」をキャッチコピーに、有志の手づくりで運営される夏フェス。ステージや盆踊り、そして花火がメインです。この花火のすごいところは、打ち上げ場所のすぐ近くまで行けること。真上に見上げる花火は、ほかではなかなか味わえません。
9月
三河湖花火(豊田市)|9月5日(土)
豊田・下山の三河湖(羽布ダム)で上がる、2022年に始まった比較的新しい花火。湖畔「香恋岬」の対岸から打ち上げられ、周りに民家や街灯が少ないため、真っ暗な夜空にひらく花火が湖面に映る様子がとてもきれい。標高が高く、街なかより涼しく見られるのも魅力です。
11月
にっしん夢まつり 夢花火(日進市)|11月22日(日)
日進市内の打ち上げ花火といえば、市民まつり「にっしん夢まつり」のフィナーレを飾る夢花火。例年は9月開催ですが、2026年は「にっしん市民まつり」と合同開催となり、11月22日(日)に動いています。スーパーワイドスターマインなど、たくさんのスターマインが日進の夜空を彩ります。
行く前にチェックしたいこと
- 同じ日に重なる花火も:8月1日(土)は三好池まつり、8月15日(土)は東郷の手筒花火など、近隣で日程が重なります。行き先は早めに決めて。
- 駐車場なし・シャトル前提の会場:三好池・三河湖などは会場周辺に駐車場がありません。シャトルバスや公共交通機関で。
- 有料席は早めに:豊田おいでん・三好池などは有料協賛席があります。人気の年は早く埋まります。
- 暑さ・夕立対策:日中は暑く、夏の夕方は急な雷雨も。飲み物・タオル・雨具を持って、無理のない計画で。
最後に
5街の花火は、大きさを競うものばかりではありません。河原で大きく上がる豊田おいでん、目の前で弾ける藤岡、提灯舟が静かに巡る三好池、腹に響く東郷の手筒、湖面に映る三河湖。同じ夏でも、街の数だけ夜の表情があります。
2026年は、おいでんの「夏ラスト」という節目の年。遠くの有名な花火に出かけるのもいいけれど、すぐ近くにも、見上げる価値のある夜がいくつもあります。気になる一本を、ぜひお気に入りの場所で。
